モノ(商品の価格)
よくある「図解」
【図1】小売商品
スーパーなどで小売されている商品と、ネットワークビジネスの商品の価格を比較するにあたって、図1のような図が用いられます。そして、小売商品には、卸売業者の「中間マージン」とスーパーなどの「小売店利益」が加算されているので、価格が高くなります、などと説明されることでしょう。
【図2】ネットワークビジネス商品
そして、図2を示して、ネットワークビジネスでは、「中間マージン」と「小売店利益」がなくなり、広告費の代わりに、商品の紹介活動をしてくださる愛用者またはディストリビューター(会員)の皆様に、報酬を支払うのです、とも言われます。だから、品質の良いものが、安く手に入ります、と結論づけることでしょう。
こんな「図解」もありえる
【図3】実際のネットワークビジネス商品
そもそも、販売会社というものは、慈善団体ではありません。利益を出さないでは、存続している価値がないことになります。よって、必ず、図3のように、会社の営業利益は、商品の価格に含まれているはずです。そもそも、ディストリビューターには、製造原価や、会社の営業利益などの決算状況は知らされていないはずですから、もしかしたら、図4のような図解もありえるかもしれません。
【図4】会社の利益が増えた場合
販売会社は、利益を追求する組織です。売上が伸ばしたり、さまざまな努力により、コストダウンを達成し、製造原価が下がっている場合があります。それをディストリビューターや価格に還元することもできますが、その必要が生じるまでは、会社の営業利益として保留していることでしょう。
さらに、図解だけなら…
【図5】さらに増えた場合
図5のようなこともありえるかもしれません。ディストリビューター(会員)にしてみれば、報酬がもらえるという目的意識から、 ちょっとくらい価格が高くても、愛用を続けることでしょう。また、そうではないとしても、価格の高いことが、1つのブランド価値となって愛用されるという場合も考えられます。
【図6】廉価商品
モノの値段というものは、製造原価の何倍だとか法律で決まっているわけではありません。図6のように、利益をかなり薄めても全然売れない商品もあります。
【図7】高級ブランド商品
一方、図7のように、ブランド価値が高いために、製造原価の何倍もの値段で売れるものもあります。ネットワークビジネスの商品は、廉価商品でも、高級品ブランドでもありません。あえて言えば、「高報酬ブランド」を目指していると考えたほうがいいでしょう。そうすることによって、販売会社の利益にもなれば、広告塔になる愛用者の利益にもなるからです。