新入社員への質問

今日は、新入社員の教育係の方へ。

仕事もろくに出来ない、

口だけは立派なことを言い、

何を考えているか分からない、
ってなことで、片づけてはいけない、

なんてことを言われながら、
最初の数ヶ月、あるいは数年を過ごす
新入社員の存在。

でも、私たちも、
数年前、あるいは10年前、
20年前には、そんな存在だった。

その時代、時代で、
コミュニケーションの方法は
変わるだろうし、

これだけ価値観も多様化しているから、
時代の違いだけでは説明出来ない
個性の違いによるコミュニケーションの方法も
生まれてくる。

そんな新入社員に教えるのが、教育係の務め。

私が新入社員だった頃、
一生懸命仕事を覚えようと、
教えられることをひたすら懸命に書いて、
仕事に励んでいた。

教えてくださった先輩、上司の方は、

「本当に、こいつ、わかってんのかなぁ…」

と思っていたらしい。

その話をしばらくして聞いた私としては、

「おいおい、そんなこと考えていないで、
 ちゃんと確認しながら、
 教えればよかったじゃないか。」と思った次第。

「自分で仕事が出来る」ことと、
「人に仕事を教える」ことは違うと思う。

スポーツの監督と同じだ。

いい選手だった人がいい監督になれるわけではない。
たいしたことのない選手がいい監督になる場合だってある。

講師とか、インスラクターをしてきた経験から言うと、
教える時の一番のポイントは「質問」だと思う。

効果的に考えさせる質問。

いい質問は、相手を考えさせ、
それが記憶となり、糧となる。

すぐ使える質問を3つご紹介。

1つ目。「私の説明は、分かりやすいですか?」

「分かった?」とか、

「分かりましたか?」は、

よほどの信頼関係が出来ている時しか
効果的な質問でないと思っている。

なぜかと言うと、
分かりもしないのに
簡単に「はい」と答える者がいたり、
何か責められているように感じる者もいる。

本当に責めているなら、
「分かった?」でもいいけど、
本当にどうなの?という点を聞きたいなら、
「分かりやすいか?」という聞き方がベスト。

で、その際。「分かりにくい」と答えたら、
「どこ?」と聞くわけです。
それも、小刻みに教えながら確認していく。
(やさしすぎるところもありますが、分からせたいなら、
 そこまで必要でしょう。)

2つ目。「ここでは、何が大切だと思いますか?」

大切なことはたくさんあり、
教える側も絞って教えていない可能性もあるが、
覚える側は、そんなに「たくさんの大切なこと」を
覚えることは難しい。

だから、教える側が、
大切なことを絞っていることが重要。
そうすれば、教え方も絞られてくるし、
引き締まってくる。

会議でも、講習でも、話す側の考え方が
ちゃんとまとまっていないと、
それに付き合わされる方は、たいへん疲れる。

また、1つ目と違って、
「はい」「いいえ」では
答えられない質問をしている。
それも、やはり重要。

3つ目。「なぜ、それが大切だと思いますか?」

明らかな場合はいいが、
その「なぜ」を考えさせる教え方が一番いい。

そうすれば、間違いなく、学ぶ側の記憶に
残させることが出来る。
人は、他人が考えて教えてくれた答えはすぐ忘れるが、
自分が自分で考えて導き出した答えは忘れない。

新入社員への教え方、

「もの覚えが悪い。」と嘆く前に、

自分の教え方、質問の仕方、考えてみましょう。

そういう技術、考え方が、
いろいろな会社や業務を経験することになっても、
自分を助けてくれることでしょう。

教えて2度学べると思います。

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